メモ

以下、なんとなく考えたこと・感じたことをなるべく整理した形で文字に起こして視覚化しました。ツッコミどころ満載かと思いますので、出来たら香りだけ感じてもらって、参考程度にお願いします。それっぽく書いてあっても、今はまるっきり意見が変わってるなんてことがよくあります。人は変わるからね、

持久力について

 

1. 持久力とは

 そもそも持久力とはミトコンドリアの量であると言えます。筋肉を動かす唯一のエネルギーはATP(アデノシン三リン酸)であり、ATPを合成するには酸素が必要です。ミトコンドリアが増加することで、筋肉に供給される酸素を利用できる割合が大きくなり、たくさんのATPが生成されます。また、酸素を運ぶパイプラインは毛細血管であり、毛細血管が増えれば、供給される酸素自体の量も増加するため、どんどんATPを作るようになります。Jogを行うと遅筋中のミトコンドリアが増加することで筋肉に供給される酸素を利用できる割合が大きくなり、毛細血管が増えることで供給される酸素自体の量も増加するため、持久力向上に効果的であると言われています。ただしここで注意したいのは、毛細血管の増加がジョグによってしか起こらないということではなく、インターバルでも鍛えることができますが、ジョグの方が走り続けられる時間が長いため、ジョグの方が効果的に鍛えられると考えられているというところ。乳酸をエネルギーとして再利用するのは、主に遅筋と言われ、乳酸をエネルギー源とする長距離のパフォーマンスの大部分は遅筋の能力に依存します。このエネルギー代謝回路は、トレーニングしないと機能は向上しないため、積極的に乳酸を発生させて、利用するというトレーニングを積むべきであると言えます。一方で、遅筋線維のミトコンドリアはジョグやロング走などの持久力的な練習で増やすことができますが、速筋線維のミトコンドリアを増やすにはLT以上のペースで練習をしなくてはなりません。LTはハーフマラソン(もしくは10km)のレースペース付近と言われていますので、5km、10kmで記録を狙うためにはJogだけではだめで速筋線維を使う練習もやらないといけないと言えるでしょう。

 

2. ミトコンドリア刺激走

 男子マラソロンドン五輪代表のミキハウス藤原新ミトコンドリアを活性化させるトレーニングとして、スピードトレーニングを導入しました。イメージとしてスタミナ練習をやればスタミナがつくけど、実はスピード練習をどんどんやった方が、スタミナがつくとの考えに基づいています。3000メートル、5000メートルといった短い距離を1キロ2分40秒といったハイペースでかけ抜ける。それを何本かセットで繰り返す。つまり長い距離を1キロ3分以上の一定ペースで走るよりも、この方がマラソンの持久力をつくる上では有効なのだと言います。
 ミトコンドリアは何か。例えるならば、「ATP生産工場」です。車はガソリンがないと走りません。人が運動する、走るというのは筋肉を使って走ります。その筋肉を動かす唯一のエネルギーがATP(アデノシン三リン酸)です。車と違い、ヒトの体はよくできています。車ならガス欠しないようガソリンスタンドで補充する必要がありますが、人間の場合、ミトコンドリアの働きで、エネルギー源のATPを走りながら再生できます。その機能が高まれば、筋肉の伸縮を阻害する「乳酸」を分解する作用もあると言います。
 たくさんのATPを供給するには、ミトコンドリアのボリュームを増やせばよいでしょう。どうするかと言うと、弱い強度で長時間走るよりは、インターバル的な中強度で何本も繰り返して走るのが良いです。激しい運動と呼吸によって、筋肉中のミトコンドリアが肥大します。それに伴い、周辺に絡む毛細血管の量が必然的に増えます。ATPを合成するための材料となる酸素、脂肪酸を運ぶパイプラインです。その蛇口が増えれば「工場」がより稼働し、どんどんエネルギー(ATP)をつくり出します。こういった状態に筋肉を適応させることで、疲労を抑え、長時間走り続けられることにつながるというわけです。
 スピード練習によってミトコンドリアを飢餓状態にすることで、ミトコンドリアの合成や複製を促進させ、ミトコンドリアの体積を増やす、また、周辺の毛細血管の量を増やす、といった考え方は1960年代には解明されていました。近年、ミトコンドリアに注目するトレーニングが多く示されており、より効果的に持久力を向上させるため、ショートインターバル走(無酸素的な運動)を入れてミトコンドリアの飢餓状態にしてから、有酸素的な運動をするような工夫も考えられます。