メモ

以下、なんとなく考えたこと・感じたことをなるべく整理した形で文字に起こして視覚化しました。ツッコミどころ満載かと思いますので、出来たら香りだけ感じてもらって、参考程度にお願いします。それっぽく書いてあっても、今はまるっきり意見が変わってるなんてことがよくあります。人は変わるからね、

具体的なトレーニングについて考える際に前提として知っておいて欲しいこと

 以下、長距離の練習のうちオーソドックスなものをざっくりと分類し、おおよその概要を記していきます。それぞれの練習で鍛えられる能力につき、その練習をやる主な目的となるようなものも極めてシンプルに記しますが、実際にはその練習でしか鍛えられないということはありません。例えば、毛細血管の増加がジョグによってしか起こらないということはありません。インターバルやペース走でも起こります。しかし、ジョグの方が走り続けられる時間が長いため、ジョグの方が効果的に鍛えられるというわけです。
 また、ランニングパフォーマンスはおそらく連続的なもので、○○/km~△△/kmはVO2maxで、□□/km~××/kmはLTで、というような明確な境界線があるわけではありません。示したい大まかな速度帯を文字で伝えないといけないため、便宜上境界線を引いて説明していますが、これらの指標にこだわり過ぎて、トレーニングの幅を狭めてしまわぬよう注意してください。そもそも、1979年発表時から変わっていないVDOTの公式のように、人間の複雑な機構を2相の指数関数と2次関数の連立で表せるわけないと思いますし、人それぞれ特性も異なる他、レース時と練習時のREも異なると思いますので。
 トレーニングで最も大事なのは理論ではなく理念であり一貫性です。細かいことはほんとにどうでもいいので、だいたいの把握で十分です。例えば、速くなりたいって思ったとき。ランニングパフォーマンスの向上については基本的に「酸素を取り込んでエネルギーをどれだけ作ることができる」か、「作り出したエネルギーをいかに効率よく使う」かのどちらかに帰結します。また、故障をしてしまったとき。それがどんな故障で、どう関連していて、どのように引き起こされた場合であっても、故障とは特定の部位に回復可能な水準以上の負荷がかかることで引き起こされるので、「過負荷が生じるような状況を改善する」か、「回復力を上げる」ことにたどり着きます。細かいことは一旦置いておいて、ざっくりとした認識の方が案外、森が見える可能性もある気がします。