メモ

以下、なんとなく考えたこと・感じたことをなるべく整理した形で文字に起こして視覚化しました。ツッコミどころ満載かと思いますので、出来たら香りだけ感じてもらって、参考程度にお願いします。それっぽく書いてあっても、今はまるっきり意見が変わってるなんてことがよくあります。人は変わるからね、

メンタルについて

運動前

 大事な試合前や練習前には、多くの場合緊張するものです。一般に、過度な緊張は運動パフォーマンスを低下させると言われます。これは、スポーツ科学の分野において、学習で一度無意識化された各運動要素に対する注意が緊張によって増加し、その運動要素が再び意識されて干渉が生じることで運動パフォーマンスが低下するとされるからです。とはいえ、走るという動作で運動要素が再び意識されて干渉が生じるのかという点においては疑問が残ります。敢えて言うならば、失敗したらどうしようという緊張で疲れて失敗している方が断然多いように感じます。もちろん、大事な試合や練習について、事前にシミュレーションしておくことは重要です。ただ、物事には自らでコントロール可能なことと不可能なことがあって、心配に感じている多くのことはコントロール不可能なことでしょう。なるべくポジティブに考える意識を持つことが大事です。(「Remain relentlessly positive and focus the things you can control in training and racing rather than be rattled by the things you cannot.」)

 アメリカのスポーツ関連の現場でよく使われる表現に「The hay is in the barn. (干し草は納屋にある。)」といったものがあります。試合本番前に、「やるべきことは全てやった。その努力の成果を手に入れよう。」というニュアンスの意味を込めてエールを送るようです。もうよっぽどのことがない限り、めっちゃ遅くなることはないし、もちろん速くなることもないことから、「あとは当日出来るベストなパフォーマンスを発揮するだけ!」って考えられたら最高かも。

 

運動後

 練習や試合後には、必ず振り返る必要があります。スポーツについての学習とは、起きた出来事をどのように捉え直すかであり、これは徹底した内省と合理的な分析、合理的かつ端的な対策で決まります。大事なのは詳細かつ合理的な思考プロセスで、これらがなければ結局何度失敗しても学習せず、いつまで経っても同じままでしょう。仮に、すごく重要な練習を設定通り走ることが出来たとします。ただこの時、設定ペースを守って走ったことよりも、なぜ設定ペースで走ることができたかわかっていることの方が重要です。レースにおいても同様で、勝てたことよりも、なぜ勝てたかをわかっていることの方が重要です。これは逆も言えて、思い通りに走れなかった時は思い通りに走れなかったことよりも、なぜ自分は思い通りに走れなかったのかがわからないことの方に問題があります。なぜなら、物事がうまく進んだとしても、なぜうまく進んだかわからなければもう一度同じこと起こせないからであり、失敗した時もなぜ失敗したかがわからなければ、また同じ失敗を繰り返してしまうからです。
 練習や試合を反省する際には、結果と考察に分けて振り返ると良いでしょう。結果では、タイムであったり、目標との差であったり、その日のコンディション、体調、どんな疲労感であったか、楽しかった、辛かったなど、主観や感情を含めること。考察では、目的に対して何ができて何ができなかったのか、達成できなかった理由は何が考えられるかなど、主観や感情は含めずに、あくまで結果から考えたことを過去の知見っを組み合わせて客観的に考察すること。が望ましいでしょう。
 常に練習や試合で良い結果を出し続けることはできません。失敗したことそのものよりも、失敗後にどう内省し、整理するかがその後の競技人生を決めます。失敗したときには落ち込むものです。熟達者につれ落ち込まなくなると思われますが、実際には毎回同様に落ち込みます。この時大事なのは、落ち込んでも、落ち込み続けないことです。落ち込むこと自体は問題になりませんが、失敗を引きずることで判断に歪みが出たりトレーニング効果が減少したりすることは罪です。「なぜ失敗したのか」だけでなく、「この失敗から何を学んだのか」を問うた上で前に進むことができる競技者には、きっと良い未来が待っていることでしょう。
 とはいえ、練習や試合において、驚くほど良い結果が出るケースや死にたくなるほど失敗するケースはごく稀で、基本的には「ま、こんなもんだろうなぁ」って感じだと思います。「前と全然変わらないじゃんか、もっと頑張らなきゃ」なんて焦ることもあるかもしれません。ただ、心配しないでください。ここまで素直に読んでくれているあなたは確実に成長しています。トレーニングによる日々の変化は小さくて感じづらいものですが、振り返ると大きな変化が起きていることに気づくはずです。Small Stepを大切にしていきましょう。